政権交代をめざして、山口県のすべての小選挙区を野党統一候補でたたかった総選挙(10月31日投開票)は、各候補とも奮闘し、たくさんのみなさんの御協力をいただきましたが、当選に至りませんでした。全国的にも、立憲野党が全体として議席を後退させるという残念な結果に終わりました。
しかし、この選挙結果は、共通政策を掲げて市民と野党の共同の力で政治を変えるという方針の値打ちを否定するものではありません。小選挙区で自民党の幹事長や閣僚経験者を落選させ、また、数多くの小選挙区で立憲野党候補が敗れても大接戦となったのは、市民と野党の共同の成果であることは明らかです。
山口県でも、市民連合と野党、市民と野党統一候補の信頼と結束は、かつてなく強まりました。
他方で、安倍・菅政権と続いた自公政治に苦しめられた市民の不満と批判が強かったのもかかわらず、投票率が上がらず、また、投票行動が立憲野党支持に結びつかなかったことについては、重く受け止める必要があります。市民と野党の共同の選挙態勢を早くつくることや、共通政策の魅力や新たな政権のイメージを広くわかりやすく伝えることなど、多くの課題が見えてきてきます。
市民と野党の共闘は、まだ始まったばかりです。私たちは、総選挙での成果と問題点を十分に検証し、課題克服について率直な深い議論をしたいと思います。そして、それをふまえて、来年の県知事選と参院選での勝利に向けて、市民の手で政治を変えることをあきらめることなく、山口県での市民と野党の共同のとりくみをさらに前進させる決意です。
2021年11月5日
市民連合@やまぐち
共同代表一同