市民連合@やまぐちの参院選への基本的な立場

立憲野党の前進で、改憲を阻止し、平和と暮らし、個人を
大切にする政治が実現するよう参院選に取り組もう

 参院選公示まで、あと1月足らずとなりました。
 ウクライナ戦争が続く中で、「平和を守るため」軍事力に軍事力で対抗する国に日本を変えるのか、それとも、憲法9条を活かして外交の力で、攻められず攻めることもない日本をつくるのかが問われています。このたびの選挙は、憲法9条壊しと明文改憲を許すかどうかが問われる、私たちの平和と暮らし、個人の尊厳にとって重大な選挙です。
 私たち市民連合@やまぐちは、この選挙で立憲野党が前進するためには、前回参院選と同様に、すべての1人区(選挙区)で、政策合意のうえ野党統一候補でたたかうことが重要と考え、野党との協議を続けてきました。
 ところが、昨年の衆院選のときから野党共闘への攻撃や「批判」が強まり、全国の多くの地域と同様、山口県でも統一候補擁立がとても難しい状況となりました。
 そうした中で、市民連合@やまぐちは、5月22日、野党5党(立憲、共産、社民、れいわ、新社会)の立候補予定者などの参加のもと、市民と野党の意見交換会を開きました。
そこでは、すべての野党が市民連合の「政策要望書(5月9日)」の内容に賛同可能であること、すべての野党が市民と野党の共闘の重要性を認識していることが確認されました。また、参加した市民から、野党共闘を求める熱い思いが語られました。本来、将来のみならず今回の選挙でも、統一候補でたたかう条件があることを示す結果となりました。
これを受けて、市民連合@やまぐちの役員で、県内でこれまで築いてきた野党間の信頼関係や、市民の期待に応えることの重要性、山口県で統一候補でたたかうことが全国を励ますことになることなども踏まえて、改めて参院選への対応方針を検討しました。
その結果、参院選については、立憲野党の中央レベルでこれまでのような共闘の合意ができていない状況の下で、選挙までの短期間に山口県独自の共闘を実現させる現実的な可能性はない、という認識に至りました。
 したがって、市民と野党の共同の力への多くのみなさんの期待に応えられず、大変残念ですが、このたびの参院選では、山口県での野党統一候補は断念せざるをえないと判断しました。今後、この結果を教訓として、将来の野党統一候補実現をめざし、ひき続き野党との協議や意見交換の場を持ち、協力関係を大切にしつつ、市民連合の地力を高めて、野党への影響力を強める努力を続けます。
 市民連合@やまぐちは、このたびの参院選では、市民連合の政策に賛同し今後の野党共闘の実現に努力する姿勢を示したすべての候補者、政党に対して、そのいっそうの奮起を促しつつ、これを支持し、改憲勢力の3分の2割れのため、全力をつくす決意です。市民のみなさんが、流されることなく、あきらめることなく、戦争が起きない世界、個人が大切にされる社会の実現のため、選挙をとおして政治への怒りや願いを国政に反映させる行動に、ともに立ち上がってくださることを呼びかけます。

2022年5月27日 
 市民連合@やまぐち 
  共同代表一同

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